はじめに
普段はExcelVBAを中心にプログラミングしている筆者ですが、PythonはExcelとも相性が良く、業務の自動化やスクレイピングなど色々と応用範囲が広いので試行錯誤していました。
入門用のPython本などでは専門的な部分を省いている事が多いので、今回はしっかりと全体像を学ぶために、Python3エンジニア認定「基礎試験」を受験してみる事にしました。
これから受験してみようという方の参考になれば幸いです。
勉強方法
筆者のPython経験としてはPythonの入門書を何冊か読んで、Pythonのプログラムをいくつか書いた程度です。
ただExcelVBAなど、他のプログラミング言語経験(C,C++,Objective-Cなど)があるので全くの初心者レベルではありません。
Python3エンジニア認定「基礎試験」の対策としては、「Pythonチュートリアル」と「公式問題集」の2冊で勉強すれば合格できると思います。
途中で出てくるコードをPCで実際に動作させたり、わからない所をネットで調べたりすれば効率良く勉強できます。
試験は40問で7割正解すれば合格となります。
教材
教材は以下の2冊がメインとなります。
Pythonチュートリアル(第4版)

試験はこの本から出題されるそうなので必須の教材と言えるでしょう。試験を主宰するサイトではご丁寧に、何章から何問という情報まで公開されています。
実はこの本の内容はネットにドキュメントとしてアップされています。これを使うのもOKですが、やはり紙の本が手元に合った方が試験勉強には何かと便利です。
(筆者の場合、赤線と書き込みで殆どノートみたいな使い方になりました。)
内容に関しては、翻訳本なので読みにくい印象です。ただ、これだけのページ数で要点がまとめられているのは良いですね。
気になった所は、Youtubeとかホームページで補強すると良いでしょう。
公式問題集

最初は購入する気はなかったのですが、受験料が1,1000円と高額なので一発合格したくて購入。
上記の「Pythonチュートリアル」は、問題形式がないので、試験用の教材という感じではありません。
公式問題集の内容は、問題・解説、総合問題(40問)という感じです。
レビューでは賛否ありますが、個人的には気づきもあったので購入してよかったと感じています。
もちろん、本試験でそのままの内容が出るわけではありませんが、出題パターンは似ていると思いました。。
資格試験というのは知識の穴をなるべく無くしておくことが合格の鍵なので準備は怠らないようにしましょう。
勉強方法
とりあえず、Pythonチュートリアルを読みながら重要と思われる所に赤線を引きました。
一つ一つの項目が詳細というわけではないので、分かりずらい所はネットで調べました。
それと大事な事だと思いますが、実際にPCでPythonを立ち上げて例題のコマンドを打って確かめることが必要だと思います。(読んだだけでわかった気になってはいけません!)
やってみると、つまづく所もあって、そういう所が大事なのだと気付かされました。
一通り終わったら、問題集の方に取り掛かり、全部で3周しました。
さすがに3周目ともなると、答えを憶えている感じです。
こちらも、気になった問題はPythonを立ち上げて実行してみた方が良いでしょう。
ある程度学習が進んだら、最後の索引をチラチラ見ながら、気になった項目をチェックして弱点を補強するように勉強しました。
公式問題集の最後に試験形式の40問がありますが、合格ラインの70点+10点の80点以上なら本試験でも良い結果が出せるのではないかと思います。(あくまで個人的な見解です)
解説があるので、必ずできなかった問題は解説を見たり、ネットで調べるなどして弱点を克服するようにしましょう。
(こういう所が得点アップに繋がります!)
試験
申し込みはネットから行います。パソコン教室みたいな所で開催しているので、最寄りの開催地を検索して試験日を決定します。
場所ごとに開催スケジュールが違うので都合が合わない時は場所を変更してみると良いでしょう。
筆者の場合は、最寄りのパソコン教室で行ったのですが、申込と会員登録が必要でした。
申し込み後、銀行振り込みで受験料を払い込みます。受験料振込後はキャンセルできないようです。
試験会場では、本人確認できるものと、登録したIDとパスワードが必要です。
試験では、スマホや腕時計をカバンにしまうように指示があり、会場のPCで問題を解きます。
筆記用具も持ち込めません。
結果は問題を解き終わって「試験を終了する」ボタンを押すと、すぐにわかります。
合格すると後日、認定書が郵送されてきます。
受験料が高かったので、一発合格したかったため勉強し過ぎた感はありましたが、実際の試験は問題集よりも簡単に感じられました。
なので問題集をしっかりやれば実際の試験で合格できるレベルになると思います。
試験を振り返って
認定試験を終えた感想ですが、自分にとってPythonの弱点だった部分が浮き彫りになったので、克服できた所は良かったと思っています。
(もちろん全てを理解したわけではありませんが、、、)
プログラミング言語全般に言える事だと思いますが、自分の理解の範囲でプログラムを書こうと思えば、最低限度の知識でそれなりの事は出来てしまうのだと思います。
ただ、他の人のコードを読む際に、自分の知らない表現が出てくる事があります。そんな時はやはり体系的に学んでいないと困る事もあるでしょう。今回の認定試験は知識の穴埋めに役立ちました。

合格したら認定書が郵送されますが、約1カ月弱かかります。気長に待ちましょう。
まとめ
・Python3エンジニア認定「基礎試験」は知識の穴を埋めてくれる
・参考書は、「Pythonチュートリアル」、問題集は「公式問題集」で対策できる (個人レベルによる)
・受験料が1,1000円と高額
・受験会場はたくさんあり、試験日も多い
・受験はPCで行い筆記用具や腕時計は持ち込めない
・結果は受験後すぐにわかる
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