Resizeの使い方

セル

はじめに

 Range オブジェクトの Resize は、開始セルを基準にセルの範囲を拡大する事が出来ます。
 また、Resize は複数選択が出来ない Cells でも利用できます。

Resizeの使い方

 Range(“セルの位置”).Resize( 行拡大数 , 列拡大数 )
  Rangeのセル位置を基準として、行方向と列方向にどれだけ拡大するかを数値で指定します。
 
 例:
  Range(“B5”).Resize(2, 3).Select

 上記の例のように、B5セルから行方向に2つ、列方向に3つ範囲を拡大します。

開始セルから拡大する点に注意

 Resizeは複数のセルが選択されている状態でも、基準となるのは開始セル(右上のセル)となりますので、Resize後の選択範囲は、それまでの選択範囲とは無関係です。
 
 Range(“B2:D5”).Resize(1, 1).Select
 とすると、開始セルであるB2のみが選択状態となります。

Cellsでも使用可能

 Cellsは単一のセルしか対象にできませんが、Resizeを使う事で、複数選択する事が可能となります。
 
 Cells(2, 2).Resize(2, 3).Select
 とすると、B2が基準となり、行方向に2つ、列方向に3つ拡大されるので、
 B2:D3 が選択されることになります。

行指定の場合は引数1つ

 行指定する Rows Resize を使う場合、引数は拡張する行のみ指定します。

 Rows(2).Resize(3).Select

 このコードでは、2行目を3行に拡張して、2~4行目までが選択状態になります。Resize に2つの引数を指定すると思った通りの結果にはなりません。

 

まとめ

 Resizeは、あまり見かけない印象がありますが、使い方によっては便利な使い方ができるのではないでしょうか。
 開始セルが基準となって拡大させるイメージなので、結果的に単一セルを指定してResizeするという形で使用する方が間違いないでしょう。
 シチュエーションとしては、数値指定できる Cellsで利用するケースが想定されます。
 Cells を使っても複数選択が可能だと覚えておきましょう。

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