はじめに
これまで数回に渡ってExcelVBAのプログラミングの仕方のついて紹介して来ました。
もちろん、これだけのコンテンツでVBAの全てを網羅しているわけではありません。
ただ、筆者が感じるのは、ネットにあるVBAのサンプルが読めるようになれば、後は独り立ちしてやっていけるという事です。
そのためには、基礎の部分を押さえおかなければいけません。
基礎を身に付ける
VBAに関する相談掲示板などで初心者の質問やコードを見て思うのは、基礎の部分を理解していないという点です。
もちろん初心者なので、基礎を理解していない事を責めても仕方ありません。
そのために、今回の入門講座を企画した次第です。
筆者の言う「基礎の部分」とは、この講座でも何度か出てきた「変数・繰り返し処理・条件分岐」の事です。
それに加えて、オブジェクト(Excelの部品)の使い方をある程度理解できれば、後は自分で調べて実力を付けていけるはずです。
基礎の練習は一見つまらない内容ですが、プログラムの筋立てを行うのに役立ちます。
後はネットなどから必要な知識を見つけてプログラムに取り入れていきます。
ネットで検索する
検索サイトで必要な情報を探すのが最も手軽な方法でしょう。
例えば「重複しないリスト」を検索したい場合は、
「excel VBA 重複しないリスト」
などと 「excel VBA 」を頭に付けて、空白で区切ると見つけやすいと思います。
検索結果が表示されたら、いくつかのページを見て自分の目的に合った内容か確認します。
その時、解決方法は一通りではない点に注意しましょう。
例えば「重複しないリスト」などは、やり方がいくつもあります。
その中から自分の理解しやすい方法を選んで、取り入れるようにしましょう。
掲示板に質問してみる
ネット上にはExcelVBAの質問ができる掲示板がいくつかあります。
もちろん初心者が質問しても構わないのですが、初心者の方は全体が見えていない事もあってか、言葉足らずな場合が多いように感じます。
結局、解答する側にうまく意図が伝わらずに、満足な答えが得られないというケースをよく見かけます。
言葉だけで表現しなければならない場合は、文字だけで状況を伝えなければならないので、質問の文章は何度か読み返して使えるべき情報が揃っているかを確認しましょう。
人に教えてもらう
VBAに慣れている人が周りにいるなら直接教えてもらうのが一番効率良く知識を得る事ができるでしょう。
ただ、漠然と「VBAを教えて欲しい」と言われても困るでしょう。
使用するファイルを見せるとか、プログラムコードの上手くいかないところを提示するなど、具体的な質問をすれば、返って来る答えも明確に応えてくれるでしょう。
ChatGTPにコードを書かせる
個人的にはお勧めしません。もし上手く動くコードが提示されたとしても、きちんとその内容を理解して評価できなければ何の意味もありません。
数学の試験で、答えの数字だけ教えてもらうだけでは意味が無いのと同じです。
ある程度VBAに自信が付いて、書かせたコードを評価できるのであれば利用価値はあると思います。

まとめ
まずは、基礎を固めましょう。
・変数
・繰り返し処理(For文)
・条件分岐(If文)
・基本的なオブジェクト(Range、Cells)
これらをきちんと使えるようになりましょう。
自分のやりたい事をネット上から見つけてみましょう
・検索サイトでは「excel VBA 」を頭に付けて、空白で区切ると見つけやすい
・質問する時は状況をなるべく具体的に伝える
筆者の経験では、やりたい事が明確にある人は伸びるのが早いと感じます。
行きたい方向に一直線で進んで行く感じです。
「ただ何となく覚えたい」という人はモチベーションを上げるところからスタートになるので、途中であきらめてしまう人もいます。
目標は出来るだけ具体的にして、取り組むようにしましょう。
入門講座 目次
・開発環境を整える
・VBAプログラムの基礎
・VBAプログラムの基礎2
・セルの使い方
・ブックやシートの参照
・プログラムでの日付の扱い方
・プロシーシャの使い方
・「マクロの記録」を利用する
・デバッグのやり方
・やりたい事の調べ方と解決方法
・自力でプログラムを書いてみる
・別ブックのデータを集計
・別ブックのデータを集計 2
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